《(1)のつづき》
3.カバゾス対スミス事件判決について
(1) つぎに、カバゾス対スミス事件における連邦最高裁の判決について見てみましょう。
溝口医師の解説には、次のような指摘がありました。
〔SBS検証プロジェクトが〕「本当に中立的な立場で検証を行っているのであれば、2011年の米国の最高裁判決(Cavazos v. Smith, 565 U.S. 1 (2011))についても触れるべきである。このSmith事件において米国最高裁は「SBS否定派」のUschinski、Squire〔ママ〕、Donohoe, Bandakらの「新しい研究」を完全に否定している。」(同書「訳者による解説」375頁、強調は引用者)
この記述は正しいのでしょうか。
(2) カバゾス対スミス事件(Cavazos v. Smith, 132 S.Ct. 2 (2011))は、次のような事件です。
Continue reading →