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古川原明子 龍谷大学法学部准教授・龍谷大学犯罪学研究センター科学鑑定ユニット長

【大阪高裁無罪判決】報告会のお知らせ

山内さんの事件を弁護団とともに振り返ることで、本件におけるえん罪の原因を明らかにし、社会に警鐘を鳴らします。(無罪判決の速報解説はこちら。全文はこちら)。

参加のお申込みは不要、参加費は無料です。

児童虐待事案に関わる皆様、法曹関係者の皆様、司法の問題に関心のあるすべての皆様、子育てに関わるすべての皆様、是非お越し下さい!多くの方々のご参加をお待ちしております。

取材のお申込みは、上記お問い合わせ先宛にお願い致します。

関テレSBS特集

2019年11月4日、カンテレ「報道ランナー」で、「乳児虐待捜査」の”恐ろしさ”…気が付けば「無実の人」が有罪に 孫への”揺さぶり”疑われた祖母に『逆転無罪』と題する特集が報道されました。配信記事をこちらからご覧いただけます(2019年11月5日現在)。

また、ドキュメンタリー「ザ・ドキュメント 裁かれる正義 検証・揺さぶられっ子症候群」が11月11日深夜1:55~2:57に放送予定です。放送エリアは近畿2府4県と徳島県と限られていますが、視聴可能な方は、ぜひご覧ください。

ディレクターを務めた上田大輔さんは、精力的にSBS問題を取材されています。SBS検証プロジェクトについても語ってくださった龍谷大学犯罪学研究センターの記事はこちら→【犯罪学研究センター/科学鑑定ユニット対談】SBS検証プロジェクト 報道記者インタビュー

大阪高裁無罪判決

無罪判決が出たと聞き、本当に嬉しく安堵しました。山内さんご自身はもちろん、いつも傍聴にいらしていた娘さん達にとって、待ち焦がれた判決だったと思います。長期に渡る理不尽な苦しみからようやく解放されたことに対して、この言葉がふさわしいのか分かりませんが、「おめでとうございます」という以外に言葉がありません。

SBS仮説は、海外ではいまやジャンクサイエンスとも呼ばれています。その仮説に基づいた検察側の主張に対して、弁護人の皆さんが力を注ぎ、精緻な弁論を展開するのを見てきたので、無罪判決が出ることを確信していました。それだけに、このケースがそもそも刑事事件になったことが不合理であったと思わざるをえません。どうしてこのようなえん罪が生まれてしまったのでしょうか。そこには、個人の問題だけではなく、構造的な問題もあるでしょう。経緯と原因を明らかにする事、それを様々な分野(法律、医療、福祉、政治)で共有する事が早急に求められると思います。

バーンズ論文の翻訳が公刊されました

パトリック・バーンズ博士の医学論文「非事故損傷と類似病態:根拠に基づく医学(エビデンス・ベースト・メディシン)時代における問題点と論争」の翻訳が、龍谷法学52巻1号にて公刊されました。翻訳者は、吉田謙一先生(大阪府監察医事務所監察医務監、東京大学医学系研究科名誉教授)です。

この論文は、医学的所見と画像診断所見のみで、虐待による損傷と、事故による損傷やよく似た病態を確実に区別することは困難であると述べたものです。結論に至る中で、画像や文献も豊富に示されており、SBS理論を検証する際には必読の論文といえます。

9月公刊の龍谷法学52巻2号には、吉田先生によるバーンズ論文の解説が掲載される予定です。いずれも、雑誌公刊から一ヶ月ほど経過後に、webでの閲覧も可能となります。

SBS検証プロジェクト共同代表インタビュー

 2018年及び2019年開催のSBS国際シンポジウムを主催した龍谷大学犯罪学研究センターのHPに、秋田・笹倉両共同代表のインタビューが掲載されました。 

「日本における揺さぶられっこ症候群問題のこれまでとこれから」    

 SBS問題に取り組む事になったきっかけを始め、これまでの歩み・今後の課題と展望が語られています。お二人の専門家としての矜持と情熱がプロジェクトを牽引し、さらに、メンバーが各々の専門性を生かして推進力となっていることが感じられる良い記事になっています。

ぜひ、お読みください。


岐阜シンポジウムも大盛況

2019年2月14日に朝日大学で開催された「揺さぶられっこ症候群(SBS)~わかっていること、わかっていないこと~」には、約120名の参加者がありました。

スクワイア講演、エリクソン講演のフルバージョンに加えて、朴先生の講演も力強く、その後のパネルディスカッションも含めて充実した5時間となりました。

ご来場くださった皆様、ご協力くださった皆様、会場を提供していただき完璧なセッティングをしてくださった朝日大学様には、厚くお礼申し上げます。

明日はいよいよSBS週間最後の国際シンポジウムです。どうぞご期待ください。

 大阪弁護士会「SBSをめぐる国際セミナー」大成功

昨日、2月12日に大阪弁護士会主催で行われたセミナーには、メディアを含む多くの方々にご参加いただきました。ご協力くださった皆様、ありがとうございました。

企画趣旨に始まり、日本の状況の紹介、スクワイア講演、エリクソン講演、クロージングコメントまでの全てが、いたずらに感情を煽り立てることのない、理性的で理論的なものでした。海外ゲストの講演から、医学的な知見のみならず、科学者の責任と品位とは何かを感じ取った人もいたことでしょう。

「えん罪被害者からのビデオメッセージ」も注目を集めました。14日の岐阜シンポジウムでは、フルバージョンが上映されます。スクワイア講演とエリクソン講演も二倍の長さとなります。どうぞお楽しみに。

岐阜シンポジウム参加申し込みはこちら▷ http://www.ryukoku.ac.jp/nc/event/entry-2825.html


2018年2月シンポジウムの連載開始!

お待たせいたしました。

今年2月に京都で開催された国際シンポジウム「揺さぶられる司法科学−揺さぶられっ子症候群(SBS)仮説の信頼性を問う」の講演録が公刊されました。連載形式の初回は、秋田報告・笹倉報告・スクワイア基調講演の三本を収録しています。

龍谷法学51巻1号 https://opac.ryukoku.ac.jp/webopac/TD32071162

画面の赤いバー左端にある「本文・要約」をクリックしてご覧ください。

すでに連載第二回、第三回の原稿は入稿済みで、順次公刊される予定です。第二回にはフィンドレイ基調講演・ジャドソン基調講演の二本、第三回にはパネルディスカッションが収録されています。お楽しみに!

国際シンポジウムを開催します!

前回のシンポジウムから約一年後にあたる2019年2月、二度目の国際シンポジウムを開催します。

2月14日 午後1時から6時 朝日大学(岐阜県)

2月16日 午後1時から6時 弁護士会館クレオ(東京都)

海外からは前回ゲストのウェイニー・スクワイア医師に加えて、アンダース・エリクソン医師(ウメオ大学医学部)をお招きしています。

エリクソン医師のご専門は法医学です。スウェーデン法律諮問委員会の顧問医師として行った証言は、2014年スウェーデン最高裁の無罪判決を導くにあたって、重要な役割を果たしました。2016年のSBU報告書を執筆した委員会のメンバーでもあります。

シンポジウムではSBSについて「分かっていること」「分からないこと」を明らかにした上で、どのような体制や研究が必要なのかを、議論します。医療・福祉・法律という複数の観点から、立場にこだわらず率直な議論ができる場を作りたいと思っています。詳細は近々、アップします。ぜひご参加ください!