ジャーナリスト柳原三佳さんの最新記事です

SBS/AHTの問題について取材を続けておられるジャーナリストの柳原三佳さんが、11月20日の大阪地裁での無罪判決について記事を執筆されました。

是非お読み下さい。→ こちら

SBS検証プロジェクトの秋田真志・共同代表のインタビューも掲載されています。

西本先生・藤原先生の著書がニュースに!

脳神経外科医の西本博先生と藤原一枝先生のご著書『赤ちゃんが頭を打った、どうしよう』(岩崎書店)が、いくつもの雑誌やウェブニュースで紹介され、話題を呼んでいます。

皆様は、もうお読みになりましたか?

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ダ・ヴィンチニュース「赤ちゃんが頭にケガ、もし虐待を疑われたら…? 親が知っておきたい対策法【本当にあった恐ろしいケース】」(2018年8月17日)

大人んサー「乳幼児が頭を打つと、親の“虐待”が疑われるケースが増加 医師らが出版、経緯を聞く」(2018年9月10日)

週刊女性PRIME「不慮の事故でも児相に即、通報! 無実の“虐待親”を生み出す恐怖のシステム」(2018年10月9日号)

@DIME「家庭内の事故で親の虐待が疑われる例が増えている」(2018年10月29日)

 

 

スウェーデン調査② 2018年2月9日スウェーデン行政最高裁判決

今回の現地調査で、2018年2月9日に、虐待の疑いをかけられたあるSBS事案に関して、スウェーデン行政最高裁判所が重要な判決を出していたことがわかりました。

この判決の趣旨は、基本的には2014年のスウェーデン最高裁判決(こちらも、翻訳をウェブでお読みいただけます。本ブログのこの記事をご参照下さい)と同趣旨です。2014年の最高裁判決は「暴力的な揺さぶり(=虐待)の診断についての科学的なエビデンスは不確実なものと判明した」として、ある刑事事件の被告人に逆転無罪を言い渡したのでした。

これに対して、2018年2月の判決は、SBSの診断に基づいて親子を分離した行政裁判所の判断に関するものでした。

行政最高裁判所は、次のように判示しました。

「SBU報告書からすれば,三徴候の存在から暴力的な揺さぶりを示す推認の科学的根拠は少ない。本件において,頸部の軟部組織の損傷など,他の証拠は存在しない。さらに,子どもの急性の症状の前にあったとされる出来事については,目撃者の証言もなければ他の状況証拠もない。本裁判所はこのような状況において, CCが暴力的な揺さぶり によって虐待されたということを,十分な確実性をもって調査できたということはできないと結論づける。
 次の問題は,頭部へのその他の暴力によって損傷が生じた可能性はあるかという点である。
 この点について,虐待の疑いはやはり三徴候の存在のみに基づくものであった。本件では,痣,軟部組織の腫脹,骨折など,頭部への暴力を示す所見は見られない。医師たちはCCの症状の原因となる暴力がどのようなものであるか,疑われる暴力と症状とがいかに関連するかについて,説明できていない。本件傷害は暴力が加えられたことを原因とするものであるとの結論は,本件で意見を述べた他の医師たちの意見からも支持されない。このような背景のもと,CCの頭部にその他の暴力が加えられたということは,本件医学的調査からは支持されないと本裁判所は判断する。
 結果的に,上述のとおり,CCが身体的な虐待を受けた蓋然性があると結論づけるために必要な証拠は,本件においては存在しない。」

 

このように、行政最高裁判所は、SBUの報告書(2016年)を引用した上で、本件で子どもが虐待を受けた蓋然性を否定したのでした。

RFFR(スウェーデンのえん罪被害者団体)の副代表であるMats Hellbergさんが元の行政最高裁判決を英訳して下さいましたので、日本語に翻訳することができました。まだ「仮訳」ではありますが、是非お読み下さい。

180915スウェーデン行政最高裁2018年2月9日判決 翻訳

Swedish Supreme Court Decision Japanese Translation 

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SBS/AHT被害を考える家族の会

ブログサイト「SBS/AHT被害を考える家族の会」が立ち上がりました。

トップページに、サイトの説明が書かれています。

「我が子が「硬膜下血腫、眼底出血、脳浮腫」の
いずれかの症状から、SBS/AHT※注)による
虐待(或いは虐待の疑い)と通告されて事実無根の
虐待の疑いを受けて苦しんでいる家族の被害を
考えるサイトです。」

 

是非ご一読下さい。

ザ・ドキュメント「ふたつの正義」

久しぶりの投稿です。少し間があいてしまいましたが、今後また、この間のSBS検証プロジェクトの活動などについて投稿をしていきます。

さて、5月24日で関西テレビで放映されたザ・ドキュメント「ふたつの正義~検証・揺さぶられっ子症候群」をご覧になりましたでしょうか。

残念ながら深夜の放送でしたが、関東や東海などでも順次放映されたようです。

揺さぶられっ子症候群をめぐる最近の議論について、色々な関係者のインタビューをとおして丁寧に描いた作品でした。

このような番組を通して、この問題について幅広い方に知っていただければと思います。

雑誌『季刊刑事弁護』でSBS特集!

4月20日に発売された刑事弁護の専門誌『季刊刑事弁護』に、揺さぶられっ子症候群(虐待による頭部外傷)の特集が組まれました!

目次は下記のとおりです。是非、お読み下さい!

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[特集]乳幼児揺さぶられ症候群(SBS)事件を争う弁護活動
「本特集の趣旨」 川上博之
「乳幼児揺さぶられ症候群とは」 笹倉香奈
「判例分析①—争点と判断構造」 川上博之
「控訴審で何とか協力医の尋問にこぎつけたが、無念の敗訴—実録・SBS弁護の困難」 金杉美和
「捜査段階の留意点」 髙山 巌
「SBS事案の公判段階の弁護活動ではどのような点を注意すべきか」 秋田真志
「判例分析②—無罪事案」 我妻路人
「SBSが疑われた場合の児童相談所・家庭裁判所対応」 三村雅一
「虐待による頭部外傷」 荒木 尚

「インタビュー その鑑定医は、本当に専門家ですか?」     朴 永銖/インタビュアー:川上博之

スクワイア先生のTEDトーク、公開!

2月に来日された、イギリスの神経病理学者であるウェイニー・スクワイア先生TEDトークが公開されました。

TEDトークは、アメリカ発祥の大人気のプレゼンテーションイベントです。日本でもNHKの「スーパープレゼンテーション」という番組で放映されており、ご存知の方も多いかと思います。”Ideas Worth Spreading(広める価値のあるアイディア)”を標語に、世界の第一線で活躍しているその道の第一人者がプレゼンテーションを行うものです。

スクワイア先生のTEDトーク “I Believed in Shaken Baby Syndrome Until Science Told Me I Was Wrong (科学によって誤っていたことが明らかにされるまで、揺さぶられっ子症候群を信じていました)”  は、ここをクリックしてご覧下さい。

スクワイア先生は、もともとSBS仮説を信じて検察側の証人として証言をしていました。しかし、ゲッデスの研究などに接し、自分でも研究をしていく中でSBS仮説の問題点に気づきます。

トークでは、その後、捜査機関がどのように対抗してきたかなどが語られるとともに、現在の虐待の認定のあり方をどのように変えて行くべきかなどをお話しされています。