国際シンポジウム「揺さぶられる司法科学」@京都(2/19)に参加しました

2018年2月10日(土)に京都の龍谷大学響都ホールにて、国際シンポジウム「揺さぶられる司法科学~揺さぶられっ子症候群仮説の信頼性を問う~」が開催されました。基調講演を元オクスフォード大学ジョン・ラドクリフ病院・神経病理学のウェイニー・スクワイヤー医師、ウィスコンシン大学ロースクール准教授キース・フィンドレイ弁護士、ウィスコンシン大学ロースクールイノセンス・ネットワークSBS担当キャサリン・ジャドソン弁護士が行い、講演・パネルディスカッションには、青木信彦医師、岩瀬博太郎医師、荒木尚医師、朴永銖医師、埜中正博医師、笹倉香奈甲南大学教授、秋田真志弁護士、川上博之弁護士、高見秀一弁護士、髙山巌弁護士、三村雅一弁護士が参加しました。

スクワイヤー医師の基調講演では、SBS仮説によると起こるとされている架橋静脈の破断について、実際に破断したのであれば大量出血が生じるため、CT画像での薄いフィルム状の出血所見とは相容れないこと、CT画像では硬膜下と硬膜内の出血を区別できないことなど非常に興味深い内容が語られました。

キース准教授の講演では、2009年にはアメリカ小児科学会(AAP)が、硬膜下血腫や網膜出血といったSBSに特有といわれる症状は低位落下によっては発症しないという文言を削除したことが語られ、低位落下によってもこれらの症状が生じ得るという見解が一般的に受け入れられていない日本の状況との違いが明らかになりました。

また、実際に虐待を疑われた冤罪被害者である矢野美奈さんの子どもと引き離された実体験や、児童相談所等の機関と連携して活動していた三村雅一弁護士が親側の代理人として児童相談所を相手方として活動した経験について語られましたが、これらの報告は胸を打つもので、会場の参加者が最も心を動かされた瞬間でした。

 

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