Category Archives: SBS検証プロジェクト

柳原三佳さんのヤフー記事「事故か、虐待か?」

ノンフィクション作家 柳原三佳さんがヤフーニュースに記事「事故か、虐待か?『乳幼児揺さぶられ症候群』めぐり、分かれる医師の見解」を発表されました。

https://news.yahoo.co.jp/byline/yanagiharamika/20180309-00082482/

当プロジェクトのほか、龍谷大学犯罪研究センター主催のシンポの詳細な紹介や、医師たちの議論状況についても触れられています。是非ご一読ください。

冤罪被害者からのメッセージ

シンポジウムでは、刑事裁判で係争中の方も含めて、3名の方からのメッセージがありました。このうち、約三年の親子分離を経験した矢野美奈さん(一般社団法人スリーポート)がステージで読み上げて下さったメッセージを、ご許可を得て掲載します。

SBS問題の「主役」は誰なのかを改めて感じさせるものでした。 Continue reading →

国際シンポジウム「揺さぶられる司法科学」@京都(2/19)に参加しました

2018年2月10日(土)に京都の龍谷大学響都ホールにて、国際シンポジウム「揺さぶられる司法科学~揺さぶられっ子症候群仮説の信頼性を問う~」が開催されました。基調講演を元オクスフォード大学ジョン・ラドクリフ病院・神経病理学のウェイニー・スクワイヤー医師、ウィスコンシン大学ロースクール准教授キース・フィンドレイ弁護士、ウィスコンシン大学ロースクールイノセンス・ネットワークSBS担当キャサリン・ジャドソン弁護士が行い、講演・パネルディスカッションには、青木信彦医師、岩瀬博太郎医師、荒木尚医師、朴永銖医師、埜中正博医師、笹倉香奈甲南大学教授、秋田真志弁護士、川上博之弁護士、高見秀一弁護士、髙山巌弁護士、三村雅一弁護士が参加しました。

スクワイヤー医師の基調講演では、SBS仮説によると起こるとされている架橋静脈の破断について、実際に破断したのであれば大量出血が生じるため、CT画像での薄いフィルム状の出血所見とは相容れないこと、CT画像では硬膜下と硬膜内の出血を区別できないことなど非常に興味深い内容が語られました。

キース准教授の講演では、2009年にはアメリカ小児科学会(AAP)が、硬膜下血腫や網膜出血といったSBSに特有といわれる症状は低位落下によっては発症しないという文言を削除したことが語られ、低位落下によってもこれらの症状が生じ得るという見解が一般的に受け入れられていない日本の状況との違いが明らかになりました。

また、実際に虐待を疑われた冤罪被害者である矢野美奈さんの子どもと引き離された実体験や、児童相談所等の機関と連携して活動していた三村雅一弁護士が親側の代理人として児童相談所を相手方として活動した経験について語られましたが、これらの報告は胸を打つもので、会場の参加者が最も心を動かされた瞬間でした。

 

シンポジウム「揺さぶられる司法科学」へのご参加、ありがとうございました

2月10日土曜日に開催されました、龍谷大学・犯罪学研究センター主催のシンポジウム「揺さぶられる司法科学:揺さぶられっ子症候群(SBS)仮説の信頼性を問う」にご参加下さいました皆様、本当にありがとうございました。

国内外から多くの皆様のご協力を得ることができ、SBSの問題について冷静でかつエビデンスに基づいた理論的な検討をする第一歩を踏み出すためのシンポジウムになったのではないかと思います。

よりよい社会の実現に向けて、これからも活動を続けていきたいと思います。

ご参加下さいました皆様、本当にありがとうございました。

SBS検証プロジェクト一同

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*シンポジウムの様子について、ぜひ関西テレビ朝日放送朝日新聞毎日放送京都新聞NHKなどをご覧下さい。

関西テレビのニュースでSBS特集が放映されました

関西テレビの夕方のニュース番組「報道ランナー」で揺さぶられっ子症候群の問題が取り上げられました。下記をご覧下さい。

2018年1月31日放映:関西テレビ・報道ランナー「親の虐待か、不慮の事故か? 検証・揺さぶられっ子症候群」。

12月7日の勉強会の記事がYahoo!ニュースに公開

12月7日木曜日に千葉で開催したSBS検証プロジェクトの勉強会に関する記事がYahoo!ニュースに公開されました。

この問題について取材をされている、ジャーナリストの柳原三佳さんによる執筆記事です。

是非お読み下さい。

柳原三佳さん「虐待ではなく、事故の可能性も…『揺さぶられっ子症候群』を考える」の記事はこちらです。

スクワイア先生、TEDトークに登場

講演会イベント”TED トーク”は日本でもテレビなどで紹介されており、ご存知の方が多いかもしれません。

そのTEDトークイベントに、イギリスのウェイニー・スクワイア博士(Dr. Waney Squier)が登場しました。

ウェイニー・スクワイア博士は、オクスフォード・ラドクリフ病院(オクスフォード大学メディカルスクールの教育専門病院です)の神経病理学上級専門医です。脳発達の病理を専門とし、査読付雑誌に100以上の論文を掲載しています。特に乳幼児の突然死の病理について研究してきた、世界的にも著名な神経病理学者です。

スクワイア博士は、もともとSBS理論の支持者でした。しかし、研究を進める中で同理論に疑念を持ち、2000年代以降、同理論を批判的に検証する論文を多数執筆しています。また、子どもを揺さぶって虐待したとされた事件で、被告人側の専門家証人として、証言台にも立って来られました。

トークに向けたインタビュー記事で、スクワイア博士はこのように発言しています。「揺さぶり理論によって『子どもを虐待した』と誤って追及される保護者がいなくなれば、とても穏やかな気持ちになると思います」。

2月に開催される国際シンポジウム「揺さぶられる司法科学」には、スクワイア博士をお招きしています!

SBS検証プロジェクトについて

SBS検証プロジェクトShaken Baby Syndrome Review Project Japan)は、「揺さぶられっ子症候群(SBS/ AHT)」について科学的な観点から徹底的に検証することを目的として、2017年9月に立ち上がりました。

ホームページはこちらです。是非ご覧下さい。

今後、最新情報などをアップしていく予定です。