最近、SBS/AHTでの無罪・不起訴が相次いでいます。SBS検証プロジェクトで把握しているだけで、以下のような事例が判っています。
2月16日(土)東京でもシンポ!
速報・大阪高裁も無罪を維持!
大阪高裁第2刑事部(宮崎英一裁判長、杉田友宏裁判官、近道暁郎裁判官)は、2019年1月18日、長女を揺さぶるなどの暴行を加えて死亡させたとして傷害致死で起訴され、一審奈良地裁で無罪とされた父親について、一審判決を支持し、検察官の控訴を棄却しました。大阪地裁での無罪判決に続いて、SBS仮説に対する裁判所の慎重な姿勢が示されたと言えるでしょう。
大阪地裁で再び無罪判決!
2019年1月11日、大阪地裁第9刑事部(渡部市郎裁判長、辻井由雅裁判官、渡邉真美裁判官)は、当時生後2か月の乳児に対し、身体を揺さぶるなどの方法により頭部外傷を負わせたとして、傷害罪に問われた父親(29歳)に対し、無罪判決を言い渡しました。このような無罪は、2018年11月20日の裁判員裁判無罪判決に続くものです。
2月14日岐阜SBS/AHTシンポジウム 揺さぶられっこ症候群 ~わかっていること、わかっていないこと~12日、大阪でプレセミナーも開催
2月14日(木)13時~18時 岐阜の朝日大学(5号館512講義室)で国際シンポジウム揺さぶられっこ症候群 ~わかっていること、わかっていないこと~を開催します。
このシンポジウムに先立ち、大阪では、2月12日(火)18時30分~20時30分(大阪弁護士会館)「SBSをめぐる国際セミナー」を開催します。
下記のチラシをご確認の上、是非ご参加ください。


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2018年2月シンポジウムの連載開始!
お待たせいたしました。
今年2月に京都で開催された国際シンポジウム「揺さぶられる司法科学−揺さぶられっ子症候群(SBS)仮説の信頼性を問う」の講演録が公刊されました。連載形式の初回は、秋田報告・笹倉報告・スクワイア基調講演の三本を収録しています。
龍谷法学51巻1号 https://opac.ryukoku.ac.jp/webopac/TD32071162
画面の赤いバー左端にある「本文・要約」をクリックしてご覧ください。
すでに連載第二回、第三回の原稿は入稿済みで、順次公刊される予定です。第二回にはフィンドレイ基調講演・ジャドソン基調講演の二本、第三回にはパネルディスカッションが収録されています。お楽しみに!
岐阜シンポジウムの申し込みを開始しました!
龍谷大学犯罪学研究センターHPにて、プログラムを公開しています。
http://www.ryukoku.ac.jp/nc/event/entry-2825.html
HPから、参加申し込みができます。ぜひご参加ください。
他にもSBS関連のイベントを準備しています。ご期待ください。
小冊子「頭部外傷で虐待を疑われた人のために」
脳神経外科医の藤原一枝先生が、小冊子「頭部外傷で虐待を疑われた人のために」を発行されました。
こちらから入手することができます。是非ご一読下さい。
なぜ議論がすれ違う?-”わからない”ことはわからない
SBS検証プロジェクトを立ち上げて以来、さまざまなご意見をいただく機会が増えました。少なくとも「三徴候があれば、3メートル以上の落下や交通事故などのエピソードがなければ、自白がなくとも原則として揺さぶりだと判断してよい」などという乱暴な議論は少なくなってきたように思えます(とは言え,いまなお厚労省のマニュアル「子ども虐待対応の手引き(平成25 年8月 改正版)」の同旨の記述は修正されていませんし,「交通事故か揺さぶり以外に三徴候はあり得ない」という医師の意見も出されています)。私たちの検証の呼びかけによって、一歩ずつでも議論が深化していくことは喜ばしいことです。私たちの検証の呼びかけに対し、ご批判の声も聞こえてきます。もちろん、私たちの表明する見解が、常に正しいなどと言う考えはありません。ただ、残念ながら、それらご批判の中には、私たちの見解とかみ合っていないと言わざるを得ないものが多く含まれているようです。
ジャーナリスト柳原三佳さんの最新記事です
SBS/AHTの問題について取材を続けておられるジャーナリストの柳原三佳さんが、11月20日の大阪地裁での無罪判決について記事を執筆されました。
是非お読み下さい。→ こちら
SBS検証プロジェクトの秋田真志・共同代表のインタビューも掲載されています。